[Objective of publication] |
新しい時代に向けて、我々の生活を人間性豊かでいきいきとしたものにするためには、生活環境の時間的局面を意識した新しい取り組みすなわち「時間設計」が必要不可欠です。そのためにはこれまで建築の分野で主に関心がもたれてきた空間設計に加えて、自然環境と人間のリズムとを融合させるための時間設計を行う必要があります。
前世紀、急激な経済活動成長に伴う多量のエネルギー消費によって、環境にはあらゆる意味の“老化現象”がみられ、人間存在の危機を招きました。すなわち大都市化や自然環境の大規模な開発は、地球環境のみならずヒトの健全な成長にもその影を落としています。
我々がこれまで培ってきたのは、自然の作用に逆らうことのない生活様式です。時間設計を行うために、人間の創造性を伴った活動力と自然環境との相互作用に関する知識から新しい理論を確立する必要があります。時間設計の理念に着目して国際的に発信し、貢献していく意義は極めて大きく、その価値は計り知れないものとなります。このような背景からJournal of Temporal Design in Architecture and the Environment を創刊し、空間に加えて時間を導入した新しい建築,環境,土木の計画の研究,ならびにそこから派生する基礎,応用の研究を進めていくものです。
対象分野
環境計画/住居/建築計画/都市計画/構造計画/材料の時間設計/
建築歴史学/環境工学/環境心理生理学/哲学/環境倫理/音楽/表現諸芸術
対象購読者
建築家,設計者,技術者,音楽家,プログラマ,研究者,コンサルタント等